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修平の視察報告

阪神高速大和川線・常盤東トンネル工事現場を視察

平成27年9月25日(金)

-都市住宅常任委員会視察- 

●阪神高速大和川線

阪神高速大和川線は松原線・三宅中IC~湾岸線・三宝JCTを結ぶ全長約9.7kmの道路で、大阪都市再生環状道路(大和川線~湾岸線~淀川左岸線~近畿道をつなぐ環状道路)の一部です。
大和川線が整備されると、大阪東南部地域おいて湾岸部と内陸部が高速道路で直結され、東西方向の一般道の交通渋滞が大幅に緩和されることになります。

●常盤東開削トンネル工事

阪神高速大和川線・常盤東開削トンネル工事の工法変更による補正予算案が9月定例府議会に上程され、審議が行われることになっています。
これまでの工事手法を継続すれば、水位低下による地盤沈下が広範囲にわたって生じ、周辺家屋に重大な影響を及ぼす可能性があることが判明し、工事中の出水リスクに万全を期すために工法変更が余儀なくされたもので、それに伴い約50億円の費用負担が新たに発生しました。

本工事の工法変更は今回で2度目で、平成25年にも2基の立杭が転倒する恐れがあるとして、当時、約41億円の追加補正予算案を審議した経緯があります。つまり、今回の工法変更に伴う補正予算案を併せると約91億円にも上ります。
このような新たな費用負担が生じた原因は、当初の設計を委託したコンサルタント会社の設計ミスに起因しているとして、すでに府は会社側に対して訴訟による求償の手続きが行われています。しかしながら、訴訟の長期化も予測されるなど、多くの課題を残したまま、議案を審議することとなります。

阪神高速大和川線は渋滞緩和のみならず、物流機能の向上や経済圏の拡大など、大阪・関西の再生には不可欠な道路であることに間違いはありません。一日も早い供用開始が待たれる中、9月府議会では、総合的な判断が求められます。

▲常盤東開削トンネルの工事現場

▲常盤東開削トンネルの工事現場

▲工事中の常盤東トンネルの入口

▲工事中の常盤東トンネルの入口