定例府議会報告
令和3年9月定例府議会(本会議・10月11日採決)
令和3年9月定例府議会(9月29日~12月17日)は衆議院議員選挙が行われるため、採決日が例年より前倒しされ、10月11日に中間採決を迎えました。
そして、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制と、社会経済活動の維持との両立に重点的に取り組むための緊急対策費を盛り込んだ約3,559億円の「令和3年度一般会計補正予算案」など知事提出議案41件、報告案件23件の計64議案を審議し、すべて原案どおり可決しました。
さらに、府の公益に関する課題について国に要望するため、「私学助成の充実に関する意見書」と「北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を求めるための取組みを推進する決議」を全会一致で採択しました。
一般会計補正予算案には新型コロナウイルスの感染拡大防止のための費用のほかに、ゴールドステッカー認証店の利用促進費などが経費が計上されています。
なお、令和3年7月臨時府議会閉会後から9月定例府議会までの間、新型コロナウイルス感染症への緊急対策として、9月14日には約33億円の補正予算案の専決処分(緊急を要する場合などに議決を経ず知事自ら処理すること)が行われました。
-新型コロナウイルス感染症への主な緊急対策(9月定例府議会・10月11日採決分)-
●入院・療養体制の確保
自宅療養を行う軽症者の健康管理や、宿泊療養施設の医療従事者や患者の搬送体制を確保。
●検査体制の整備・充実
検査体制を整備・充実するため、医療機関などに対し、PCR検査機器の整備費用を補助。
●ゴールドステッカー認証店の利用促進
府のゴールドステッカー認証店の利用を促進するため、認証店での「Go To Eat 大阪キャンペーン・プレミアム食事券」について、国のプレミアム率に上乗せを実施。
●公共交通事業者への支援
公共交通事業者が行う感染拡大防止のための取り組みなどに対し補助。
●観光関連事業者への支援
観光関連事業者を支援するため、府内での宿泊プランや府民が利用するバスツアーなどの割引に要する費用を負担。また、事業を利用する府民に対し、府内で使用できるクーポンを付与するキャンペーンを実施。
●中小法人への支援
新型コロナウイルスにより、経営に大きな影響を受けている事業者の事業継続を支援するため、府内に本社がある中小法人に対し、国の月次支援金に上乗せし、一時支援金(中小法人に50万円・個人事業主に25万円)を支給。
●制度融資における利子補給を増額
中小事業者を支援するため、令和3年3月末まで実施していた「新型コロナウイルス感染症対応資金」について、融資残高の増加に伴い、利子補給金を増額。
●個人向け緊急小口資金の特例貸付
新型コロナウイルスにより、収入が減少した世帯を対象とした個人向けけ緊急小口資金の特例貸付を行う府社会福祉協議会への補助金について、申請期間の延長を踏まえ増額。
-新型コロナウイルス感染症への主な緊急対策(先決処分)-
●「大阪コロナ大規模医療・療養センター(仮称)」の設置・運営
無症状や軽症、中等症患者を受け入れるため、「大阪コロナ大規模医療・療養センター(仮称)」を設置・運営。
-意見書-
1)私学助成の充実に関する意見書
-決議-
1)北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を求めるための取り組みを推進する決議